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1分で読める 意味が分かると怖い話【神頼み】


願いを叶えていたのはお母さんだった。

「神頼み」を俺は信じている。
辛いことがあるとき、俺は、死んだじいちゃんの
仏壇に向かって祈る。だから正確にいうと
「ご先祖頼み」かもしれない。
その日も、
「学校で、同級生のジョイアンが暴力を
振るってくる。助けて!!」
と、何度も何度も繰り返し呟いた。
すると三日後、ジョイアンは車にはねられ
大怪我をした。
俺は正直びっくりした。
でも、死んだじいちゃんの力だと確信した。
だから次に辛いことがあったとき、
また仏壇の前で祈った。
「部活動の顧問が体罰を加える。なんとかして!」
と、手を合わせ、大きな声で何度も祈った。
三日後、顧問の家が燃えて、
奴は部活どころではなくなった。
俺にはじいちゃんかついてる!
もう神になった気分だった。
祈るだけで気に入らない奴に
罰を与えられるんだから。
しかし「力」をもつと、かえってイライラした。
他人のちょっとした言動が気に障るようになった。
ある日、食事を残したことをとがめられて、
母親に腹が立った。イライラした俺は、
部屋でぶつぶつど呟いた。
「母さんがうざい。毎日毎日小言ばっかり
言いやがって。消えて欲しい。」
仏壇の前で言わなかったのは、
こんな呟きをじいちゃんに聞かれたらまずいからだ
流石に、母さんに消えてもらっては困る。
しかし三日後、学校から帰ると、
母さんが首を吊ろうとしていた。
怖い話

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